寒い季節に温かいスープの絵本を楽しみました。「石のスープ」のパネルシアターでは、参加者にも手伝ってもらっておいしいスープができました。
講座テーマ「かわいいだけではない絵本」では、アニメやキャラクター本のようなかわいさはなくて一見地味だけれど、子ども達に絶大な人気のある絵本をご紹介。
親子の読み聞かせでご紹介した絵本は3冊。
『スープに なりました』(講談社)
『きゅっきゅっきゅっ』(福音館書店)
『おなべぐつぐつ』(福音館書店)
『スープに なりました』は、にんじん、じゃがいも、トマトなどの野菜がおいしそうなスープになる木版画絵本。
たくさんの絵本にもなっている『石のスープ』のお話を、今回はパネルシアターでご紹介。
石だけでおいしいスープができると言った旅人は、村人から少しずつ野菜などの材料をもらいながら、最後には本当においしいスープが出来上がります。
参加者にも手伝ってもらって、少しずつ材料を足していきました。出来上がったスープはみんなで分けていただきました。
子どもの製作・作って遊ぼう!は「ゆらゆら雪だるま」
半分に折った紙皿に、雪だるまを貼って、好きな模様や顔を描きます。
出来上がったら、ゆらゆら揺らして遊べます。
大人の絵本講座では、『ぎょうれつのできるすうぷやさん』(教育画劇)の読み聞かせと共に、30冊以上のスープの絵本をご紹介しました。
パネルシアターでご紹介した『石のスープ』も、国ごとに違う複数の作者の絵本を見比べました。
今回読み聞かせたテーマ絵本は、『ぎょうれつのできるすうぷやさん』。動物たちがおいしそうな匂いがするイバラだらけの家に入り込むと、怖そうなトカゲの魔女がスープを作っていました。
ケイト・グリーナウェイ賞受賞作家ヘレン・クーパーのシリーズ絵本もご紹介。
時々ケンカもするけど仲良しのネコとリスとアヒルのお話です。
『かぼちゃスープ 』(アスラン書房)
『こしょうできまり』(アスラン書房)
『とびきりおいしいスープができた!』(アスラン書房)
『石のスープ』はポルトガルの民話ですが、各地に似た民話があります。
飢えた旅人が、オオカミ、めんどり、兵隊、お坊さんだったり、石がクギやカナヅチになったりします。
いきなり大きな要求をしても無理だけど、小さなことを少しずつなら協力してもらえる、という協力の呼び水に例えられるお話です。
講座のテーマは「かわいいだけではない絵本」
子どもに読んであげる絵本をどう選ぶか?というお話と共に、一見かわいくはないけれど、子ども達は大好きな絵本をご紹介。
『わにわにのおふろ 』(福音館書店)は読み聞かせも楽しみました。
『コッコさんのともだち 』(福音館書店)も、一見かわいいとは言いがたい女の子だけど、とても愛らしいキャラクターが子ども達に人気です。
『おだんごぱん』(福音館書店)も、絵柄は地味で古い感じの絵本ですが、長い間愛されてきた絵本。
日本の汁ものはじめ、世界各国のスープが登場する絵本もあります。
『3びきのくま』(福音館書店)
『きこりとおおかみ』(福音館書店)
『まほうのスープ』(岩波書店 )
『かちかち山』(岩波書店 )
『いそっぷのおはなし』(グランまま社 )
資料には、ご紹介しきれなかった絵本を含めて40冊のスープの絵本と、テーマ絵本作家(林 明子、ふくざわ ゆみこ)の作品10冊の絵本リストがあります。
オンライン講座では資料をダウンロードできます。
子どもの成長に合わせて、気になる絵本から読んでみてください。
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