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〈101〉【お正月の絵本】

2024年1月21日(日)

昔ながらの年末年始の風景や辰年にちなんで龍やドラゴンの絵本などを楽しみました。

 

講座テーマ「日本の昔話」では、昔話を伝えることの大切さと難しさについて。

 

今回は、初参加の0歳児ご一家と、2年前から定期的に参加してくれていた4歳児親子が、それぞれ下の赤ちゃん連れで久しぶりの再会。

親子の読み聞かせでご紹介した絵本は4冊。

 

『あけましておめでとう』(童心社)

『おしょうがつさん』(福音館書店)

『おもち』(福音館書店)

『おめでとう』(福音館書店)

 

かどまつ、おそなえ、おせち、おぞうに、おとしだま、はつもうで、はねつき、かるたとりなど、日本ならではのお正月風景を味わいました。

読み聞かせの途中で、赤松先生お手製の獅子舞が登場。

子どもだけでなく、お母さんもお父さんも、かぷっと噛みついてもらいました。

これで神がついて、みんな1年を無事に過ごせるはず。

今回のわらべうた・手遊びは、♪お正月のおもちつき♪と♪もちっこやいて♪

 

♪お正月のおもちつき♪

一人の遊び方と二人の遊び方を練習したら、今度はお母さんではなくお姉さん先生とも遊びました。

一人のバージョンは、手を叩くだけなので、小さな子でも大丈夫。

二人のバージョンは、少し大きくなってから。お互いのリズムにつられないように手を叩くことと、真ん中で手を挟まれないようにするのが難しい。

YouTubeの【KBS】わらべうたでご紹介している♪十五夜さんのおもちつき♪も、「お正月」が「十五夜さん」となっていますが、歌や遊び方は一緒なのでご参照ください。

♪もちっこやいて♪

おもちをついたら、今度は焼いてから好きな味付けをして食べましょう。

お醤油や、きな粉や、大根おろしなど、それぞれが好きなお餅を食べました。

今度は、袋から様々な形のカラフルなコマがたくさん出てきました。

 

回すのが難しいコマもあったけれど、それぞれ好きなコマで遊びました。

子どもの製作・作って遊ぼう!は「龍のくるくる凧」

胴体を好きな色に塗って、線に合わせてらせん状に切って、龍の顔をつけて糸を通したら出来上がり。

 

糸をもって動き回ると、龍がクルクル回ります。

大人の絵本講座では、『十二支のお節料理』(BL出版)の読み聞かせと共に、30冊以上のお正月の絵本をご紹介しました。

 

昭和の雰囲気が濃厚なお正月風景や、伝統的なお節料理など、昭和時代を知る人にとっては懐かしく、平成以降の人にとっては物珍しさを感じるひと時となりました。

今回のテーマ絵本『十二支のお節料理』は、十二支の動物たちが役割分担をしてお正月準備をするお話。

作者は、十二支シリーズ、お化けシリーズ、落語絵本シリーズなどで知られる川端 誠さん。

落語絵本シリーズの『はつてんじん』(クレヨンハウス)も読み聞かせで楽しみました。

落語絵本は、文字だけで黙読しても面白さが半減します。ぜひ声に出して読んでください。

 

面白いと思ったら、ぜひ落語も聴いてみてください。同じお話でも、落語家さんによってまったく違う父子が楽しめます。

大掃除をして、買い出しをして、お餅つきをして、お節料理を作って、慌ただしくもワクワクする年末の雰囲気を味わえる絵本。

 

『もうすぐおしょうがつ』(福音館書店)

『おもちつき ぺったんこ』(福音館書店)

 

『おせち』(福音館書店)は昨年12月に発売されたばかりの本。

まるで写真のようにリアルでおいしそうな伝統的お節料理が描かれています。

 

あまりの売れ行きに、雑誌なのに重版出来(じゅうはんしゅったい)になったとか。

お正月になったら、年賀状を受け取って、はねつき、凧揚げ、コマ回し、福笑いなどで遊びます。

 

『ホネホネさんのおしょうがつ』(福音館書店)は、年賀状配達で大忙しの郵便屋さんのお話。

ホネホネさんシリーズの作者・にしむら あつこさんのお父さんは、『もうすぐおしょうがつ』の作者・西村繁男さん。

 

ピッキーとポッキーシリーズのお正月絵本は、『ピッキーとポッキーのはいくえほん おしょうがつのまき』(福音館書店)

ピッキーとポッキーやお友達が俳句を作ります。

 

絵を描いたのは、『がたん ごとん がたん ごとん』(福音館書店)の作者・安西 水丸さん。

講座のテーマは「日本の昔話

 

今では昔話を正確に語れる方は多くないでしょう。

絵本でも、安く安易に作られたものは、省略されたり、作り変えられたり、語り伝えられてきたものとは大きく違っています。

 

昔話絵本は、本来のお話のままで、絵も丁寧に描かれたものを読んであげたいものです。

 

絵本ではありませんが、毎日少しずつ子どもに読み聞かせるのに最適な本もあります。毎晩寝る前に少しずつ読んであげたい本です。

 

子どもに贈る昔ばなしシリーズ14

『鬼とあんころもち』(小澤昔ばなし研究所)

今年は辰年ということで、龍やドラゴンの絵本もご紹介。

 

『まゆとりゅう』(福音館書店)

『ほしになったりゅうのきば』(福音館書店)

『騎士とドラゴン』(ほるぷ出版)

門松、しめかざり、お雑煮、初夢、七草がゆ、鏡開きなど 、お正月にちなんだものの由来などがわかる絵本もご紹介。

お正月だけでなく、毎月の行事について『からすのパンやさん』の作者・加古 里子さんの絵で解説するシリーズです。

 

『こどもの行事 しぜんと生活 1月のまき』(小峰書店)

最後に、日本だけでなく世界のお正月の祝い方、お祭りの様子を楽しみました。

 

『世界のお祭り 6 新年のお祭り』(角川書店)

資料には、ご紹介しきれなかった絵本を含めて40冊のお正月の絵本と、テーマ絵本作家( 谷川 俊太郎、大橋 歩、川端 誠)の作品10冊の絵本リストがあります。

オンライン講座では資料をダウンロードできます。

 

子どもの成長に合わせて、気になる絵本から読んでみてください。