野菜の中身を影絵にしたり、一部だけ見せるクイズ形式の絵本や畑作りのお話など、野菜に関するたくさんの絵本をご紹介。
講座テーマ「科学絵本のおもしろさ」では、野菜をリアルに描写しながらお話で語る絵本などを楽しみました。
親子の読み聞かせでご紹介した絵本は4冊。
『ちいさい はたけ』(福音館書店)
『いちじくにんじん』(福音館書店)
『にんじんさんがあかいわけ』(童心社)
『やさいのおなか』(福音館書店)
1歳の子には難しい野菜クイズも、一生懸命見てくれました。大人でも難しいクイズもあって楽しめます。
今回のわらべうた・手遊びは
♪いちじく にんじん♪
♪いちじく にんじん
♪さんしょに しいたけ
♪ごぼうで ポン!
最初は、1本ずつ指差しながら、
最後のポン!で手を叩きます。
次に、にんじんを食べたり、しいたけを食べたり、して指を折っていきます。
人差し指と薬指だけを折るのは、大人でも難しいですね。
指を折った部分は歌わず、最後は手を叩きます。
最後は、全部食べてしまって、ポンもたべてしまったので、手も叩きません。
保育園などでは、歌うのは我慢してたのに、最後はどうしても手を叩いてしまう子が多いそうです。
今回は3歳以上の子どもの参加者がいなかったので製作はなしだったのですが、準備をしていた子どもの製作・作って遊ぼう!は「カボチャのバッグを作ろう!」
大人の絵本講座では、2冊のテーマ絵本を中心に、30冊の野菜の絵本をご紹介しました。
野菜の表面に紙を乗せて色鉛筆で塗って模様を描いたり、野菜を切ってハンコを作ったりと、遊びのヒントになる絵本もあって、子どもたちは実際にやってみたくなるはず。
今回のテーマ絵本は、2冊とも子どもと一緒に読み聞かせを楽しんだので、作られた背景と作者のお話でした。
『やさいのおなか』と同じ作者・きうち かつさんの『やさいのせなか』や表からも裏からも窓からのぞいた野菜クイズを楽しめる『まどのむこうの やさいは なあに?』もご紹介。
ブックスタートで提供されることも多い『くだもの』の作者・平山 和子さんは、『やさい』もリアルで優しく表現されています。
擬人化された野菜たちも活躍しています。
『おやおや、おやさい』(福音館書店)
『はっきよい畑場所』(講談社)
畑で野菜を作ったり、畑の野菜たちのお話もあります。
『うさこちゃんのはたけ』(福音館書店)
『おひゃくしょうの やん』(福音館書店)
『くんちゃんのはたけしごと』(ペンギン社)
『はたけのともだち』(童心社)
『はたけのカーニバル』(童心社)
『はっぱのなかで みいつけた』(福音館書店)
『どっさり おやさい』(福音館書店)
『いちじくにんじん』の歌は、地方によって歌詞が変わります。
六は、ムカゴやムクロジになったりします。
ムクロジは固く黒い実で、羽根突きの羽の黒い玉に使われるそうです。
赤松先生秘蔵の木の実コレクションから実物を披露。
講座のテーマは「科学絵本のおもしろさ」
正確でリアルな絵でありながら、図鑑とは違う面白さがある絵本をご紹介。
『トマト』(福音館書店)
『さつまいも』(福音館書店)
『うめのみとり 』(福音館書店)
『やさいのかたち』(福音館書店)
『やさいで ぺったん』(福音館書店)
『にわのやさい』(童心社)
『やさいのずかん』(岩崎書店)
『マーヤのやさいばたけ』(冨山房)
『ソフィーのやさいばたけ』(BL出版)
野菜をテーマにした詩の絵本もあります。
14匹シリーズの作者・いわむらかずお氏が、動物と野菜の詩を柔らかいタッチの絵で表現しています。
『はたけの絵本』(創元社)
親子の時間に読み聞かせした『にんじんさんがあかいわけ』には、何種類かの絵本があります。
『にんじん だいこん ごぼう』(福音館書店)
『だいこんとにんじんとごぼ』(アスラン書房)
昔話『だいこんどのむかし』(ほるぷ出版)は、巨大な大根のお話。
最後に、京野菜がオニを退治する『やさいの おにたいじ』(福音館書店)をご紹介。
御伽草子「酒呑童子(しゅてんどうじ)」を元にした絵本です。
昔の絵巻物でもたくさん取り上げられているお話です。
金太郎が成長した坂田金時(さかたのきんとき)が源頼光の四天王の一人となって、大江山のオニ・酒呑童子をやっつけたというお話。
四天王が、金時にんじんや堀川ごぼうなどの京野菜になっているのがユーモラス。
資料には、ご紹介しきれなかった絵本を含めて40冊の野菜の絵本と、テーマ絵本作家( 柳生 まち子、きうち かつ)の作品10冊の絵本リストがあります。
オンライン講座では資料をダウンロードできます。
子どもの成長と読み手の成長に合わせて、気になる絵本から読んでみてください。
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