つくし、たんぽぽ、ふきのとうなど、春を感じる季節に春の絵本を楽しみました。
知らないと気づかないけれど、知るとたくさんの春が見つかります。
講座テーマ「科学絵本を楽しんでみよう」では、自然に忠実に描かれながら、図鑑とは違う美しい絵本をご紹介。
子どもの製作では、ストローを使ってちょうちょうを作りました。
親子の読み聞かせでご紹介した絵本は4冊。
『はなをくんくん』(福音館書店)
『はるをみつけたよ』(福音館書店 )
『ちょうちょう ちょうちょう』(福音館書店 )
『しきしきむらのはる』(岩波書店)
知ってるようで知らない植物などもたくさんあって、春の自然の中に出かけたくなります。
今回のわらべうた・手遊びは、2曲。
最初は♪ずくぼんじょ♪
♪ずくぼんじょ ずくぼんじょ
♪ずっきんかぶって でてこらさい
「ずくぼんじょ」は「つくし」のことです。
フェルトで作ったつくしが、少しずつ伸びてきます。
今回は赤松先生手作りのつくしを使いましたが、つくしがない場合は、指を使っても遊べます。
小さな子なら、自分自身がつくしになって、しゃがんだ姿勢から少しずつ伸びていき、最後は大人がポーンと高く抱き上げてあげると大喜びします。
2曲目は♪たん たん たんぽぽ♪
フェルトで作ったタンポポの指輪や花輪でタンポポの精になって遊びました。
♪たんたんたんぽぽ
♪たんたんたんぽぽ
♪たんぽぽ たんぽぽ
♪たんたんたん
♪たん
の部分は手をたたきます。
♪ぽぽ
の部分は頬をたたきます。
何度かやって覚えたら、少し難しくします。
逆のパターンで頬をたたくところから始めます。
♪ぽんぽんぽんたた
♪ぽんぽんぽんたた
♪ぽんたた ぽんたた
♪ぽんぽんぽん
さらに難易度をあげて、倍のスピードでやってみましょう。
♪たたたた たんぽぽ
♪たたたた たんぽぽ
♪たたぽん たたぽん
♪たたたたたん
子どもの製作 は「ストローを使って羽ばたくちょうちょうを作ろう!」
ちょうちょうの形に切り抜いて、模様を描いて、ストローを付けて動かすと、羽がひらひら動きます。
大人の絵本講座では、2冊のテーマ絵本を中心に、30冊以上の春の絵本をご紹介しました。
本物のフキノトウなどもご紹介して、春を体感していただきました。
何十年生きていても知らないことがたくさんあって、大人になっても学ぶことの楽しさが実感できます。
春の植物を覚えたら、野原に出かけたり、春のお料理を味わいたくなりました。
花ではありませんが、春を感じるものにツクシがあります。
本物を見せてあげたいと、赤松先生が、ここら辺に生えていたはずという場所を国立市内で探しましたが、時期が早かったようで見つかりませんでした。
仕方なくネットの画像でツクシとスギナをご紹介。
♪ツクシ誰の子 スギナの子♪という歌がありますが、正確にはツクシが成長してスギナになるわけではありません。
同じ地下茎で結ばれ、ツクシが先に伸びて胞子を飛ばし、ツクシが枯れた頃にスギナが伸びてきます。
ツクシが見られる時期はスギナより短くて見つけるのが難しいかもしれませんが、スギナを見た場所には、春にはツクシが見つかるはずです。
『ふきまんぶく』(偕成社)は夢の中でフキノトウになった女の子のお話。
「ふきまんぶく」とは、作者の故郷・東京都西多摩郡日の出村で「フキノトウ」のことだそうです。
まんぶくとはおまんじゅうのことで、フキノトウの丸い形を表現しているようです。
フキノトウは、スタッフが地方に行った際に本物を手に入れてきました。
「フキノトウ」は「フキ」の花芽部分ですが、ツクシと同じで地下茎でつながった関係です。
「フキノトウ」が成長して綿毛を飛ばして役目を終えると、地下茎から葉だけの茎が伸びて♪筋の通ったふき♪になります。
このフキノトウは、講座の後の打ち上げで、小麦粉と片栗粉をまぶして揚げただけの簡単な天ぷらにして、おいしくいただきました。
絵本の選び方や読み聞かせのコツをお伝えする講座テーマは「科学絵本を楽しんでみよう」
本物みたいに精緻に描かれながら、図鑑とは違った美しさで物語性を持たせた絵本をご紹介しました。
『つくし』(福音館書店)
『木』(福音館書店)
『たんぽぽ』(福音館書店)
『さくら』(福音館書店)
『チューリップ』(福音館書店)
『ふきのとう』(福音館書店)
資料には、ご紹介しきれなかった絵本を含めて40冊の春の絵本と、テーマ絵本作家( ルース・クラウス、マーク・シーモント、甲斐 信枝)の作品10冊の絵本リストがあります。
オンライン講座ではダウンロードできます。
赤ちゃんから大人まで楽しめる絵本リストです。
春の散策の前にもぜひご活用ください。
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