お菓子を作る人が増える2月は、お菓子の絵本をご紹介。絵本を読んだら、絵本のお菓子のレシピ本を参考に、実際に作ってみませんか?
講座テーマ「もう1回!は、魔法のことば」では、保育園での微笑ましい読み聞かせエピソードを披露。
子どもの製作では、色とりどりの毛糸を使ってお菓子を作りました。
親子の読み聞かせでご紹介した絵本は4冊。
『まるくて おいしいよ 』(福音館書店)
『おかしな おかし』(福音館書店 )
『あぶくたった』(ひさかたチャイルド)
『ケーキ』(福音館書店)
本当においしそうなケーキには、みんな思わず歓声が沸きました。
わらべうた・手遊びは、♪あずきっちょ まめっちょ♪
♪あずきっちょ まめっちょ
♪やかんの つぶれっちょ
現代の子どもや若い保護者の中には和菓子に馴染みのない人もいるので、本物のあずきと、あずきで作ったお手玉を紹介しました。
お手玉は、あずきの心地良い音や握った時の手触りが楽しめたり、落としても転がらないので、わらべうたや小さい子の遊びにとても活用されるそうです。
一番簡単な遊び方は、お手玉を片手の上に繰り返し落とすだけ。
最後だけ手ではなく頭にお手玉をのせ、下を向いて落ちてきたお手玉を受け取れるかな?というアレンジもあります。
人数が多い時は、それぞれのお手玉を隣の人に渡していく、という遊び方もあります。
その場合、一つだけ違うお手玉を混ぜて、最後にそのお手玉を手にした人が、当たりで王さまやお姫さまになったり、ハズレで何かをしてもらうなどという楽しみ方もできます。
もう一つのわらべうた・手遊びは、♪あぶくたった♪
大きなお鍋に、お水とお豆と砂糖を入れてグツグツ煮て、何度も煮えたかな?と味見する遊びは、家庭で豆を煮る機会が減った現代では、食育の効果もあるかもしれません。
子どもの製作 は「毛糸を使ってお菓子を作ろう!」
穴をあけた好きなお菓子に、色とりどりの毛糸を通してお菓子を作りました。
子どもたちが選んだのは、キャンディー。
大人の絵本講座では、2冊のテーマ絵本を中心に、30冊以上のお菓子の絵本をご紹介しました。
最後には、絵本に出てくるお菓子を実際に作るためのレシピ本を数冊ご紹介。
ぐりとぐらの大きなカステラなど、絵本を読んでいて子どもも大人も食べたい!と思ったことがあるお菓子が作れます
絵本の選び方や読み聞かせのコツをお伝えする講座テーマは「もう1回!は、魔法のことば」
ご家庭や園でも、今はちょっと、という時に限って「もう1回!」と言われることが多いものです。1歳くらいの子でも「もっかい!」と要求するそうです。
5~6歳になると、その本が本当に面白くて何度でも聞きたいということもありますが、小さい子にとっては特定の本とは限りません。
大好きな人の声で、今のこの空間で読んでほしい、と思っていることが多いようです。
プロが上手に読んだ機械音には絶対任せられないことです。
大人にとっては、同じ本を何度も読まされるのはつらいものがありますが、少しでも余裕がある時には、できる限り対応してあげたいものです。
お菓子の絵本というと、かつては『おかしのいえ』というタイトルで売られていた『ヘンゼルとグレーテル』を比べてみました。
1『ヘンゼルとグレーテルのおはなし 』(BL出版)
2『ヘンゼルとグレーテル』(岩波書店)
3『ヘンゼルとグレーテル』(ほるぷ出版)
4『ヘンゼルとグレーテル』(ヘンゼルとグレーテル)
1と2の絵はバーナディット・ワッツ、3はスーザン・ジェファーズ、4はカトリーン・ブラント が描いています。
同じワッツが描いた絵本でも、1の絵はピンクの砂糖菓子のようなイメージ通りのお菓子の家ですが、2は全体的に暗い雰囲気で、チョコレートのような茶色系の家。
3は、表紙ではわかりませんが、砂糖菓子風のおいしそうな家。
4は、甘いパンでできた家ということで茶色系の家。
同じお話でも、まったく異なるイメージの絵本があります。
読み比べると面白いと思います。
最後に、絵本や児童文学に登場するお菓子が作れるレシピ本をご紹介。
『絵本からうまれたおいしいレシピ1~3』(宝島社)
『絵本のお菓子』(マイルスタッフ)
『物語や絵本のお菓子 ティータイムレシピ』(集英社)
お話の解説やお菓子の場面もあるので、読んでから作るだけでなく、これらの本から読みたくなる本が見つかるかもしれません。
資料には、ご紹介しきれなかった絵本を含めて40冊のお菓子の絵本と、テーマ絵本作家( 小西 英子、加古 里子)の作品10冊の絵本リストがあります。
オンラインではダウンロードできます。
赤ちゃんから小学生以上まで楽しめる絵本リストは、初めは年齢より簡単な絵本から、少しずつ長いお話を選んでみてください。
コメントをお書きください