勤労感謝の日にちなんで、はたらく、仕事に関わる絵本を集めてみました。子どもにとってはお手伝いも仕事ですね。
講座テーマは「読んでもらうから面白い」。9月のオノマトペ絵本とも重なりますが、読んでもらって聞くから面白い、黙読では物足りない絵本をご紹介します。
親子の読み聞かせでご紹介した絵本は4冊。
『めだまやき』(福音館書店)
『万次郎さんとおにぎり』(福音館書店)
『なりたいものだらけ』(鈴木出版)
『パンやのくまさん』(福音館書店)
わらべうた・手遊びは、♪ぎっちょ ぎっちょ♪と♪おにぎり♪。
♪ぎっちょ ぎっちょ♪は、お米をついて精米にする音です。
日本の戦時中の場面で、一升瓶に玄米を入れて棒でつつく様子が出てきますが、あれを手のひらで再現したものです。
最初はポカーンとしていた子どもたちも、先生が手の中に♪ぎっちょ ぎっちょ♪とやったり、反対に先生の手の中にやったり、お手玉を使ったり、何人もで輪になったりと繰り返すうちに、楽しんで参加していました。
白米ができたら、今度はおにぎりを作ります。
つくろう つくろう
おにぎり つくろう
とにぎったら、具は何がいい?
「いくら!」と高級な具を希望する子がいたり、それぞれ好きな具を入れて、海苔を巻いて出来上がり。
子どもの製作 は「小麦粉粘土でおにぎり作ろう!」
小麦粉をこねて、食紅で色をつけて、おにぎりと中に入れる具と海苔を作って、おにぎりをにぎったら、お弁当箱に詰めました。
大人の絵本講座では、2冊のテーマ絵本を中心に、30冊のはたらく絵本をご紹介しました。
『パンやのくまさん』は、朝早く起きて、パンを焼いて、車やお店で売って、と真面目にコツコツと働きながらも、お茶や食事の時間も大切にするくまさんの生活がほほえましい。
『ゆうびんやのくまさん』『せきたんやのくまさん』『うえきやのくまさん』『ぼくじょうのくまさん』と、いろいろな職業のくまさんがいます。
『ルリユールおじさん』は、大好きな植物の本を修繕してほしい女の子が、製本や装幀を手作業で行う職人さんと出会うお話。フランスの街並みが美しい絵本です。
KBSスタッフ一番の推薦本は『ぼくのブック・ウーマン』
アメリカの高い山に住む家族の元に馬で本を運んでくれる女性がいました。妹は本が大好きでブックウーマンを楽しみにしていますが、兄は学校にも行けないので字も読めず本にも興味がないため、妹を怪訝そうに見ています。
やがて、兄も本を読んでみたいと思い始め・・・
1940年前後、アメリカでは本当に馬で本を運ぶ女性図書館員がいたそうです。悪天候でも悪路でも、学校にも図書館にも行けない人々のためにはるばると本を運んだという熱意に打たれます。
https://karapaia.com/archives/52245709.html
絵本の選び方や読み聞かせのコツをお伝えする講座テーマは「読んでもらうから面白い」
子どもにとって本は読んでもらうものですが、大人でも黙読では面白さが半分も伝わらない絵本がたくさんあります。
生粋の大阪人に読んでもらいたい『オニのサラリーマン』(福音館書店)、落語絵本の一冊『じゅげむ』(クレヨンハウス)、擬音だらけの『カニ ツンツン』(福音館書店)と、ノルウェーの昔話『しごとをとりかえたおやじさん』(福音館書店)など、ぜひ声に出して読んでください。
資料には、ご紹介しきれなかった絵本を含めて40冊のはたらく絵本と、テーマ絵本作家(フィービ&セルビ・ウォージントン、伊勢 英子)の作品10冊の絵本リストがあります。
ご家庭や保育現場での絵本選びの参考とされるだけでなく、子どもも大人もお気に入りの一冊が見つかると嬉しいです。
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