〈57〉【川の絵本】@国立

2018年3月11日(日)

 

第57回キッズ・ブック・スペース【川の絵本】を開催しました。


詩の絵本、科学絵本、昔話絵本、ファンタジーから現実のお話まで様々な川の絵本を通して、日本の川だけでなく海外の川の世界に触れることができました。

親子の時間

親子の読み聞かせ絵本は、『おふねが ぎっちらこ』(福音館書店)、『ガンピーさんのふなあそび』(ほるぷ出版)、『かあさんどうして』(佼成出版社)、『ももたろう』(小学館)、『むつごのこぶたの さかなつり』(福音館書店)。

♪おふねが ぎっちらこ♪

 

『おふねが ぎっちらこ』を読んだら、大人と子どもが一緒に膝の上で抱っこされたり、向かい合って手を引っ張りあって、
♪おふねが ぎっちらこ♪

 

♪ももや ももや♪

 

ももや ももや

ながれは はやい

せんたくすれば きものがぬれる

あーどっこいしょ

 

『ももたろう』を読んだ後は、おばあさんのようにお洗濯をしました。
色とりどりの布から好きな布を選んで、♪ももや ももや♪を歌いながら、川でゴシゴシお洗濯。

♪おてんとさん♪

 

おてんとさん おてんとさん

てぬぐいおかせ

それがいやなら ひをおかせ

 

洗濯のあとは、布を振って、♪おてんとさん♪を歌いながら乾かします。
最後はきちんとたたんで、上手にお片付けもできました。

子どもの時間

子どもの時間は、「おさかな作ろう!」。
カラフルなウロコを貼り付けて、キレイなおさかなができました。
裏に磁石をつけたので、くっつく所を探してペタリ!

大人の時間

大人の時間は、「川で広がる絵本の世界」。
親子のテーマ絵本は、谷川 俊太郎氏の詩の絵本『かあさんどうして』でしたが、大人のテーマ絵本は、加古 里子氏の科学絵本『かわ』。
1962年に刊行されたロングセラー絵本ですが、2016年に絵巻じたての広がる絵本に再生されました。元々各ページの絵をつなげると川がつながるように描かれていましたが、それを実際につながった状態で見ることができます。
最後の方の海の場面は、初版では公害の記述がありますが、環境改善により修正されたそうです。
そして最後に、広大な海が2ページ分追加されました。

昔話『ももたろう』『いっすんぼうし』『あほろくの川だいこ』、科学絵本『水は、』『たまがわ』『あらかわ・すみだがわ』、海外の川のお話『川のぼうけん』『象のわたる川』『かわべのトンイとスニ』『むこう岸には』など、幅広い川の絵本をご紹介しました。

『むこう岸には』は、川を挟んでまったく風習の違う別の人種が住んでいて、危険だからと向こう岸に行くことを禁じられている少女のお話。けれど、向こう岸の子と川をはさんでやり取りするうちに、いつか橋をかけて自由に行き来したいと願うようになります。
世界には様々な問題があることを知ると共に、もっとシンプルに平和を実現できないものかを考えさせられます。