2018年2月18日(日)
第56回キッズ・ブック・スペース【ネコの絵本】を開催しました。
ネコの親子やいたずらネコのお話を読み聞かせしたり、絵本を元に作成した影絵を楽しみました。
子どもの時間の「作って遊ぼう!」では、自分たちで作った動物を壁に投影して、大きくなったり小さくなったりする影の不思議さに夢中でした。
親子の時間
親子の読み聞かせ絵本は、
『しろねこしろちゃん』(福音館書店)『うちのねこちゃん』(偕成社)
『いたずらこねこ』(ほるぷ出版)
『ねこのけいさん』(フレーベル館 )
『くろねこかあさん』(福音館書店)
赤松先生お手製の子ネコのお手玉がお母さんネコからたくさん出てきました。
みんな好きな色のネコを一つずつ選びました。
♪うちのうらのくろねこが♪
うちのうらの くろねこが
うちのうらの くろねこが
おしろいつけて べにつけて
ひとに みられて
ちょいとかくす(にゃー)
最初は手だけのバージョン。
今度は、お手玉バージョンでみんなでやりました。
大きい人は、お手玉を高く放って受け取ります。
(小さい子は、反対の手に移すだけでもOK)
♪ちょいとかくす♪で頭の上に乗せて手を放します。
♪にゃー♪で下を向いて、落ちてきたお手玉をキャッチ!
影絵シアター
部屋を暗くしたら、くろねこのお母さんが浮き出てきました。
黒い子ネコが3匹と白い子ネコが3匹現れて、ネズミやウサギもやってきました。
子どもの時間
子どもの時間は、『影絵で遊ぼう』
今までで一番「作って遊ぼう!」のテーマが実現できました。
壁に近寄って小さな影を作ったり、離れて大きな影にしたり、思い切り光と影の世界を堪能しました。
大人の時間
大人の時間は、「猫の絵本で見えるもの」。
ネコが出てくる絵本は大量にあります。
ネコが主役の絵本だけでも選ぶのに困るほどでした。
その中から、ロングセラーも含め新旧の名作をご紹介しました。
テーマ絵本の読み聞かせは、トミー・ウンゲラーの『キスなんてだいきらい』(文化出版局)。
反抗期が始まった息子にまごつくお母さんネコと、「自分も同じだったよ」と鷹揚に諭すお父さんネコに愛情たっぷりに育てられているちょっと生意気な男の子ネコのお話。
大人の愛読者が多い『100万回生きたねこ』(講談社)は、参加者全員ご存じでした。
子どもは子どもなりに感じるものがあるでしょうが、大人になってから本当に感動できる絵本だと思います。
作者・佐野 洋子氏はネコ好きのようで、『おれはねこだぜ』(講談社)、『もうねむたくてねむたくて』(フレーベル館)でもネコを描いています。
『こねこのぴっち』(岩波書店)は、最初の出版では縦書き文の絵本で出版されました。原書とは逆の開き方なので、逆方向に挿絵も差し替えられていました。
現在の横書きの絵本と昔の絵本を見比べました。本の大きさも違うので、挿絵がカットされているページもあります。
シャルル・ペローの『長ぐつをはいたネコ』も何種類もの絵本がありますが、今回はハンス・フィッシャーとマーシャ・ブラウンの絵本を見比べました。
長新太氏の遺作『ころころ にゃーん』は、「ころころ」と「にゃーん」の繰り返しだけですが、0歳~1歳児には大受けだとか。
ちょうど0歳~1歳児の保育をされている赤松先生は、何度も何度も同じ本を読んでと言われる大変さと、それにどう応えるかのお話をされました。
片山 健『タンゲくん』(福音館書店)は、最初タイトルの意味がわかりませんでした。
片目が怪我をしているので、お父さんがタンゲくんと名付けます。
あ~、とわかる人は、ある程度昔のことを知っている人。
若い参加者は知りませんよね。
中には、マンガ『あしたのジョー』の丹下 段平からきてると思った人もいましたが、その丹下にも元ネタがあります。
戦前生まれの人たちが夢中になった隻眼隻手の時代劇のヒーロー「丹下左膳」で、嵐寛寿郎、大河内傳次郎、月形龍之介、大友柳太朗など1920~1950年代の映画スターが演じています。
テレビ時代になっても、大村崑、緒形拳、仲代達矢、中村獅童など何人もが演じているようです。
その他、『ネコがすきな船長のおはなし』(徳間書店)、『ねこさん こんにちは』(福音館書店)、『15ひきのおしかけねこ』(BL出版)、落語の絵本『ねこのさら』(教育画劇)など、できるだけたくさんのネコの絵本をご紹介しました。
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