〈52〉【野菜の絵本】＠国立

2017年6月4日（日）

第52回キッズ・ブック・スペース【野菜の絵本】を開催しました。

野菜は、子どもだけでなく大人でも好き嫌いが多い食べ物です。そんな野菜を、畑で作ったり、お料理したり、昔話を聞いたりして、絵本の中で見直してみました。

親子の読み聞かせ絵本は、『おやおや、おやさい』（福音館書店）、『ぜったいたべないからね』（フレーベル館）、『にんじんと ごぼうと だいこん』（鈴木出版）、『やさい』（福音館書店）。

今回も赤松先生お手製のニンジン、ゴボウ、ダイコンが登場。畑から出てきて泥だらけの野菜たちが、お風呂に入ってどうなるか、実演してくれました。

子どもの時間の作って遊ぼう！は、『キャベツのなかからあおむしくんが』。キャベツと青虫がかわいくできました。

製作と遊びが終わったら、お姉さん先生が絵本を読んでくれました。

大人の時間は、『絵本で楽しむ野菜』。

『エディのやさいばたけ』の読み聞かせや、『ソフィーのやさいばたけ』（BL出版）『マーヤのやさいばたけ』（冨山房）など、野菜つくりの絵本を読み比べ。海外の絵本なので、日本ではあまりなじみのない野菜やハーブもありますが、土をたがやして種から野菜を育てる楽しみが伝わってきます。

『にんじんと ごぼうと だいこん』は、ニンジンは赤、ゴボウは黒、ダイコンは白になったのはどうしてか、という昔話。『にんじん だいこん ごぼう』（福音館書店）『にんじんさんがあかいわけ』（童心社）などとの読み比べもしました。

『やさいの おにたいじ』（福音館書店）は、絵巻物の鬼退治伝説『酒呑童子』をアレンジしたお話で、敵も味方も野菜になっています。『酒呑童子』は、前回のクマの絵本で登場した金太郎が、成長して坂田金時になってから活躍するお話です。そのためか、鬼退治に参加する野菜の中に金時ニンジンがいました。