2017年2月19日(日)
第49回キッズ・ブック・スペース【スープの絵本】を開催しました。
ヨーロッパ各国にいろいろなパターンで伝わる「石のスープ」、イソップの「キツネとツル」、日本の「かちかち山」などの昔話絵本の読み比べをしたり、カボチャなどのおいしそうなスープが出てくる絵本を楽しみました。
親子の時間
親子の時間は、♪ハンバーグ♪で手遊びをしたり、「石のスープ」の素話を聞きました。
旅人が、石でスープを作るというので、鍋と水くらいなら、と村人は貸してくれました。最初は何もないと断っていた村人達も、ニンジンくらいなら、ジャガイモだけなら、豆ならうちに、など次々と提供してくれる人々が出てきて、最後にはおいしいスープが出来上がりました。
親子の読み聞かせ絵本は、『きゅっきゅっきゅっ』(福音館書店)、『かぼちゃスープ』(アスラン書房)、『ぎょうれつのできるすうぷやさん』(教育画劇)、『いそっぷのおはなし』(グランまま社)の「きつねとつる」でした。
子どもの時間
子どもの時間の作って遊ぼう!は、『おいしいスープ飲めるかな』ということで、紙コップできつねとつるを作りました。
大人の時間
大人の時間は、「読み比べスープ絵本」ということで、元は同じ内容でも、キャラクターやストーリーや絵の違う絵本を読み比べました。
親子の時間に素話を聞いた「石のスープ」は、スープを作るのが、人間の旅人、兵士、お坊さんの他、オオカミ、メンドリなど様々です。スープの素材も、石だけでなく、クギやかなづちなど地域によって違います。
『かちかちやま』では、おじいさんが悪いタヌキを捕まえて、おばあさんにタヌキ汁を作るように言って出かけると、タヌキはおばあさんをだまして逆におばあさんを煮てしまいます。
スープの絵本というにはあまりに怖い内容ですが、昔話には残酷で怖い話も多く、それを残酷過ぎると生ぬるく書き換えた安易な絵本もたくさんあります。けれど昔話は、きちんと本来の怖さを伝えた絵本を読んであげたいですね。
今回は、赤羽 末吉/小澤 俊夫『かちかちやま』(福音館書店)を読みました。
イソップの絵本もいろいろありますが、バーバラ・マクリントックの『イソップのおはなし』(岩波書店)は、子ども達が動物の扮装をして劇を演じる、という仕立ての絵になっています。クラシックな画風が素敵です。
そのほか、『ポテト・スープが大好きな猫』(講談社)、『かぼちゃのおうち』(河合楽器製作所)、『おだんごスープ』(偕成社)などをご紹介しました。
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