〈17〉【くだものの絵本】

2013年11月16日(土)

第17回キッズ・ブック・スペース【くだものの絵本】を開催しました。

 

今回は、赤松先生がたくさんのくだものを用意してくれて、『くだもの なんだ 』を実際に試してくれました。

子どもの時間の《作って遊ぼう》は「落ち葉のステンドグラス」
赤や黄色の葉っぱを重ねて、窓の光にかざすと、キレイな模様に見えました。

大人の時間は、テーマ絵本の『もものきなしのきプラムのき』に出てくる童話やマザーグースのお話から、海外の絵本の楽しみ方を学びました。

 

■親子の時間■
親子の時間は、お馴染みの絵本『くだもの』から始まり、『くだもの なんだ 』で果物クイズ。

その後、実際の果物を切って、くだものの中身を確認しました。

♪いちじく にんじん♪の手遊びをした後は、絵本の『いちじくにんじん』。

テーマ絵本の『キウイじいさん 』では、キウイがどんどん育っていって、どうなるでしょう。

今回は初参加のお友達もいたので、♪あなたのお名前は♪から始まりました。

最初は慣れているレギュラーの男の子から、と思ったら、照れてしまって答えません。

それでは、お母さん方から順番に・・・

初参加の女の子も、さっき答えなかった男の子も、みんな自己紹介ができました。

 

 

最初は、ブックスタートで配布されることも多いお馴染みの絵本です。

 

『くだもの』

くだもの (福音館の幼児絵本)

 

すいかは、切ってお皿に載せて「さあ、どうぞ」

桃は、皮をむいて、一口大に切って「さあ、どうぞ」

梨やりんごは、皮をむいてくし型に切ってフォークにさして「さあ、どうぞ」

 

赤ちゃんでも、思わず手を伸ばしてしまう、おいしそうな絵本です。

 

くだもののテーマに合わせて、イチゴのついたファッションの2歳の女の子。
イチゴが出てくると、「あ、イチゴ!」

本と自分の服のイチゴを指差していました。

 

絵を見ながらの発言がとてもはっきりしていたので、スタッフ一同ビックリしました。

0歳から参加してくれているので、成長ぶりに毎回感動させられます。

始まる前に、大好きなバナナの絵本を見つけ、ずっと抱えていました。

 

あー、これはなーんだ?

「バナナ」

ご飯より大好きなバナナだね。

 

「今日、凍りバナナ食べてきた!」とお兄ちゃん。

え?何を?

「凍らせたバナナ」

アイスクリームみないにガリガリガリって食べるの?

「口に入れると、溶けてくるの」

 えー、冷たそう!

 

これは、さっきお友達が持ってきてくれたカキ。

おじいちゃんのお庭になってたんだよね。

さっきの絵本と同じだね。

 

赤松先生の岡山のおじいちゃんのおうちにも、こうやって沢山なってたの。
チョキンチョキンて切って、100個くらいもらってきました。

 

あれ、見て!
同じカキでも、ちょっと形が違うね。

東京のおじいちゃんのカキは四角いし、岡山のおじいちゃんのカキは丸いね。

種類がちょっと違うんだね。

 

こーんなに柿だらけ。

「うわー」

「すごーい」

みんな、おうちに持って帰って、二種類の柿の味比べしてみてね。

 

次は、くだもののクイズです。

 

『くだもの なんだ 』

くだもの なんだ (幼児絵本シリーズ)

 

これ なんだろう?タイヤかな。

レモン・・・

 

これ なんだろう?ペンギンかな。

「鳥?」

「くだものだよね?」

ヒント!絶対にみんな見たことがあります。

それも、ちょっと前に。

「あ、カキ?」

カキでした。

今度はなんだろう?
「スイカ!」

「スイカ!」

スイカだと思う人?

え?一人?

さっきスイカって言った人が手を上げてないね。

スイカでした~

自信持って言えば良かったのに。

 

「最初のはイチゴだったんだ」

あ、表紙の絵ね。本当だ。イチゴだったね。

ここが赤ければ、イチゴってわかるのにね。

「赤いとすぐわかっちゃうよ」

そうだね。すぐわかっちゃ、こういう本にならないよね。

 

本当にこういう形なのか、確かめてみたいと思います。

カキを食べる時は、ママが皮をむいて、フォークにさせる大きさに切ってくれるよね。

さっき読んだ『くだもの』の、「さあ、どうぞ」っていう時の形だよね。

本当にこんなペンギンみたいな形なのかな。

 

 

「あー」
「本当だ!」

ここの種が目だね。

「あ~」

納得?みんな納得だね。

 

ミカンは、どうやって切ってるかな。

このミカンは、身が詰まってるからこんな感じ。

あ~いい匂いがしてきた。

「いい匂いー」

「食べたい」

食べたくなっちゃうけど、今は我慢ね。

今度はな~んだ?

「バナナ」

大好きなバナナだね。

食べたくなっちゃうけど、この絵と同じになってるか見てみようか。

「あ~、なってる」

同じになってるね。

おうちで食べる時も確かめてみてね。

 

次は、キウイ。
「キウイ狩行った」

ああ、国立にはキウイ農園があるんだよね。

キウイは、こうやって切ったの見たことあるよね。

幼稚園のデザートもこうやって出るものね。

次は、リンゴ。
どこまでむこうかな。

「食べたい」

「食べたい」

もうこれくらいでいいかな。

「全部むいて」

この本のリンゴの皮より長ーくなったよ。

これはな~んだ?
「ニンニクみたい」

ニンニクやタマネギみたいだね。

「チューリップの球根」

これ植えるとチューリップが咲くかな。

「え~」

咲かないよね。

切ってみると・・・こんな感じ。

「肉みたい」

肉みたい?

ちょっと匂いもするね。

あまり好きな匂いじゃない?

そう、ちょっと好き嫌いあるよね。

先生はイチジク好きだけどね。

 

カキ、ミカン、バナナ、キウイ、リンゴ、イチジク。
『くだもの なんだ 』のシルエットが確認できました。

スイカやビワなど季節のくだものは、おうちで確認してみてください。

 

今度は、さっきのイチジクが出てくる歌です。

♪イチジク ニンジン

サンショに シイタケ

ゴボウで ホイ!♪

 

最初はパーで、両手一緒に親指から順番に折っていって、最後に拍手。

できたかな?

 

今度は、最初にグーで、両手一緒に小指から順に開いていって、最後に拍手。

 

ママ達は、もっと難しいバージョンね。

右手はグーから、左手はパーから、始めます。

上手にできるかな?

 

今の歌は、5のゴボウまででしたが、絵本では10まであります。

 

『いちじくにんじん』

いちじく にんじん (0.1.2.えほん)

 

♪いちじく にんじん

さんしょに しいたけ

ごぼうに むぎ

なす はす

きゅうりに とうがん♪

 

この歌は、各地域に伝わる数え歌、手毬唄なので、いろいろな歌詞があります。

 

♪無花果(いちじく) 人参(にんじん)

山椒(さんしょ)に 椎茸(しいたけ)

牛蒡(ごぼう)に 無患子(むくろじゅ)

七草(ななくさ) 初茸(はつたけ)

胡瓜(きゅうり)に 冬瓜(とうがん)♪

 

♪紫蘇(しそ)

牛蒡に零余子(むかご)

七草 薑(はじかみ)

九念母に蕃椒(とうがらし)♪

 

無患子(むくろじゅ)というのは、何でしょう?
「子どもが患わない」という縁起の良い木で、神社やお寺に多い木だそうです。

赤松先生が、無患子の実を用意してきてくれました。

中には硬い黒い種があります。

これは、羽つきの羽の丸い部分に使われます。

今度は、さっき切ったキウイのお話。

 

『キウイじいさん 』

キウイじいさん

 

キウイの好きなじいさんが、キウイの苗を庭に植えた。

毎日水をやっても、ひょろひょろ伸びて、花が一つ咲いて、落ちた。

腹を立てたじいさんは、キウイのまわりに穴を掘り、毎日生ゴミを埋めた。

そしたら、じいさんの気づかぬ間に、ドンドン伸びた。

どこまでも伸びるキウイは、葉を茂らせ花をたくさん咲かせ、実をつけた・・・

 

■子どもの時間■
『くだもの なんだ 』はくだもののシルエットでした。

子どもの時間の《作って遊ぼう》では、葉っぱのシルエットと葉っぱを使って、『落ち葉のステンドグラス』を作ります。

 

まず、CDケースに好きな葉っぱを並べます。
できるだけいろいろな色の葉っぱを、重なってもいいので、隙間なく並べます。

葉っぱは乾燥してパリパリしているので、破れないようにそっとね。

 

葉っぱの配置が決まったら、ボンドで固定していきます。
プラスチックケースに貼るので、すべって貼りにくいけど、多少はズレても大丈夫。

葉っぱのシルエットをはめて、ケースの蓋を閉じたら完成!

窓にかざして光を通すと、素敵なステンドグラスになります。

2歳の女の子も、お兄ちゃんと一緒にちゃんと作品を作れました。

お兄ちゃんは、妹の分まで裏に名前を書いてくれました。

今度は、折り紙しようか?
「折り紙、あまりできない」

そうか。

じゃあ、簡単なコップを作ってみようか。

三角に半分に折って、底の部分を残して両側を重ねるように折って、口を広げて出来上がり!

 

「コーラ入れるから、茶色の紙ちょうだい」

え?ちぎって入れるのかと思ったら、くしゃくしゃっとして入れたんだ。

うまいね。コップもふくらんで、シワがブクブクみたい。

 

「黄色でレモネードにする」

「黄色。バナナジュース」

「メロンソーダがいい」

へー、簡単なただのコップが、ジュース屋さんみたいになったね。

 

今度は、ピアノを折ってみる?
「うちに、こげ茶のピアノがくるんだ」

えー、すごいね。

 

四角く半分に折って、両側を真ん中で合わせて、広げます。

真ん中の白い部分を折って、鍵盤を描いてね。

 

「こんなのピアノじゃない」

あ、ピアノのイメージじゃなかった?

まあ、グランドピアノじゃないから、オルガンかな。

「オルガン?」

え?オルガンて知らない?

そっか。幼稚園でも、今はピアノしかないのか。

足踏みオルガンなんて、今は見ないもんね。

 

 

これは何作ったの?

「ハート」

ああ、本当だ。ハートだね。

かわいいセミもたくさんできたね。

 

「ネコが作りたい」

え?これがネコの作り方?わかりにくいね。

ちょっと待って。やってみるから。

 

これ、大人でも難しかった!

このネコに、顔と足を描いてくれる?

 

■大人の時間■
大人の時間は、《くだものが食べたくなる本》というテーマで、くだものが出てくる絵本をご紹介しました。

ある幼稚園の先生が『くだもの』を一年間読み聞かせした体験談は、絵本の力を感じました。

テーマ絵本『もものきなしのきプラムのき 』には、様々な登場人物が出てきます。

その元となる童話やマザーグースのお話から、英語圏の絵本の特徴や楽しみ方が学べました。

 

今回は、【くだものの絵本】ということで絵本を探しましたが、“くだもの”というキーワードではあまり見つかりません。

先ほど読んだ『くだもの』や『くだもの なんだ 』の他には、『くだもの だもの 』(これはくだものの海水浴の話で季節が夏なので取り上げませんでした)、赤ちゃん絵本の『くだものぱっくん 』、『くだものだいすき! 』などです。

 

去年の11月にリンゴの本を取り上げたので、今回はリンゴ以外のくだもの、ということで選んでみました。

 

くだもの だもの (福音館の幼児絵本シリーズ)

 

ママと赤ちゃんのたべもの絵本 (3) くだものぱっくん

 

くだものだいすき!

柿だと昔話の『かにむかし』から始まって、『かき』『二ほんのかきのき 』『ふみばあちゃんのほしがき』『ならこのかきのき』などいろいろあります。

 

桃では、『ももたろう』『もも』

 

みかんは、『みかん』『三つのオレンジ』

 

梨は、『やまなしもぎ』『やまなし』

 

 

かにむかし (岩波の子どもの本) かき (かがくのとも特製版) 二ほんのかきのき (こどものとも傑作集 16)

 

ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)

 

みかん (復刊傑作幼児絵本シリーズ)

三つのオレンジ―ミルクのように白く血のように赤い娘 (世界の昔話傑作選) やまなしもぎ (日本傑作絵本シリーズ) やまなし (画本宮澤賢治)

今回テーマ絵本に選んだ『キウイじいさん』は、思わずかわいくて手に取ってしまう絵本、ではありません。
何これ?と思うような絵とタイトルですが、読んでみると面白い。

『エルマーのぼうけん』の作者・渡辺 茂男氏と、ナンセンス絵本をたくさん描いている長 新太氏の作品です。

キウイがどんな風に実るのか、なかなか見る機会はないので、どんどん育っていく様子が見られるも面白いですね。

嫌がらせでゴミを埋めたら、それが成長を助けていたり、奇想天外というほどではないけれど、最後のオチも楽しめました。

今でも、どこからが夢だったんだろう、と不思議な感じがします。

 

月刊 クーヨン 2013年 12月号

くだものの絵本特集があり、今までに取り上げた絵本を含め、KBSでご紹介した絵本がたくさんありました。

月刊 クーヨン 2013年 12月号 [雑誌]

 

今回取り上げた絵本では・・・

くだもの なんだ (幼児絵本シリーズ)

 

キウイじいさん

 

みかん (復刊傑作幼児絵本シリーズ)

 

9月の【色と音の絵本】で取り上げた

なにをたべてきたの?

 

去年の11月【食べたくなる絵本】で取り上げた

ジャムおじゃま

 

何だか、似たような感性で選んでいて、親近感を感じました。

 

『くだもの』は、あまりに定番過ぎて、ブックスタートなどでも取り上げられているし、最初は取り上げる予定ではありませんでした。

ところが、幼児教育科に通っている娘が話してくれた授業の話が良かったので、読むことにしました。

 

講師の先生(元幼稚園教諭20数年)が勤務先の体験談をしてくれたそうです。

初めて勤めた幼稚園は、セレブな家庭が多かったそうで、ままごと風景も、カップ&ソーサーで「お紅茶にしますか?コーヒーにしますか?」「どうぞめしあがれ」「いただきます」などの会話が聞こえてきました。
次の勤務先は、まったく環境の違う地域で、母役の子はお鍋ごとテーブルに出し「ほら、できたぞ、食え」と言い、子ども役の子は無言で手づかみ、というままごとが普通に行われていたそうです。

 

その子達は年長児でしたが、絵本を読んでもらった経験もほとんどなかったので、年少版の簡単な絵本から読み聞かせを始めたそうです。
その中の一冊が『くだもの』で、優しく、ゆっくり話しかけることを心がけて「さあ どうぞ」と1年間読んだそうです。
その結果、子ども達は、ままごとで「どうぞ」「いただきます」と言うようになったということです。

 

絵本は、マナーを覚えたり躾のために読んであげるものではなく、その先生も躾のつもりで読んだわけではないでしょう。

子ども達は、一年間絵本を読んでもらって楽しみながら、正しいきれいな日本語を聞いているうちに、結果として身に付いていた、ということです。

美しい日本語を使っているかどうか、ということも絵本を選ぶ際に大切だと実感しました。

 

大人のテーマ絵本は、『もものきなしのきプラムのき 』

もものきなしのきプラムのき (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

 

ほんをひらいて よくみてごらん

かくれているひと みつけてごらん

 

絵の中に隠れているのは・・・

おやゆびトム

ハバードおばさん

シンデレラ

三びきのくま

かわいいぼうや

ボー・ピープ

ジャックとジル

魔女

ロビン・フッド

 

複雑な絵ではないので、隠れているキャラクターはすぐに見つかります。

ただ、童話の主人公は知っていても、日本人にあまり馴染みのないマザーグースのキャラクターがたくさん出てきます。

英語圏の人々にとっては、子守歌から聞いていて、大人になっても諺のように使われるマザーグースは、誰もが知っているキャラクターです。

日本のお話だったら、桃太郎とか一寸法師とかかぐや姫が隠れているといった感じでしょうか。

 

お話自体は難しくなく、絵の中に隠れているキャラクターも探しやすいので、子どものテーマ絵本にしようかとも思いました。

が、マザーグースが出てきたり内容が深いので、大人のテーマ絵本にしました。

マザーグースは知ってますか?

「名前くらいは」

日本語ではわかりにくいですよね。

英語では、韻を踏むことを重視して言葉を選んでいるのですが、日本語に訳したら意味がわかりませんよね。

 

 

英語圏の文化には、マザーグースとシェイクスピアと聖書からの引用があふれています。
小説や映画だけでなく、会話などにも使われます。

日本人には何の意味かわかりませんが、英語文化を知っている人なら、隠れた意味がわかるようです。

そのため、映画や小説や歌のタイトルでは、内容を暗示しています。

 

 

ハバードおばさんは、犬のエサを探すためにカップボードを覗きますが、空っぽだった、という歌から、「ハバードおばさんのカップボード」というと「まったくの空っぽ」を意味するそうです。

 

かわいいぼうや(baby bunting)のお父さんは、赤ちゃんのおくるみにするためにウサギを狩りに行きます。

それで、三びきのくまは狩りをしていて、そばにウサギがいるんですね。

 

もう一つ、「ねむれ赤ちゃん」の歌では、木の上のゆりかごが風に吹かれて落ちてしまいます。

それで、綱が切れたゆりかごが川に落ちて、流れています。

 

ボー・ピープは羊飼いの女の子で、迷子の羊を探しています。
つば広帽子をかぶって羊飼いの杖を持った女の子として親しまれたキャラクターです。

映画『トイ・ストーリー』にも出ていて、主人公のウッディが好きなお人形でした。

 

ジャックとジルは丘に水汲みに行き、転んでしまいます。

ジャックとジルは、若い男女を意味するそうです。

 

魔女(Wicked Witch)は、『オズの魔法使い』の西の悪い魔女でしょうか。
でも、マザーグースも、ガチョウの背に乗って飛び回る魔女として描かれることがあるそうです。

 

マザーグースは、北原白秋、谷川俊太郎、和田誠などいろいろな人が訳しています。

 

ターシャ・テューダーのマザー・グース

 

アメリカ人のターシャ・テューダーの、俗っぽさや残酷さのまったくない可愛い絵と、山田詩子訳の絵本。

最後に、訳者の解説と数曲の楽譜がついています。

 

日本のわらべうたや子守歌も、意味がわからないものが多いですよね。

「ずいずいずっころばし」「かごめかごめ」「はないちもんめ」など、どんな意味?と聞かれても困ります。

日本語では、語呂合わせや七五調で言葉を組み合わせたりしますが、英語の詩は韻を踏むことで言葉を楽しんでいます。

意味がわからない、と敬遠しないで、ナンセンスさを楽しんでみてください。

マザーグースを一通り知っていると、海外の作品で隠された意味がわかったり、ジョークが理解できるかもしれません。

 

『みかん』は『ぐりとぐら』のコンビの絵本です。 みかん (復刊傑作幼児絵本シリーズ)

みかんの大好きなおばあさんが、みかんの種をうめて、チチンプイ。

とてもりっぱなみかんの木になりました。

近所の子ども達に、みかんをあげる約束をしました。

けれど、なったのは、小さなみかんが一つだけ・・・

 

果物は、お好きですか?
毎日食べていますか?
「子どもは、ご飯より好きです」

 

最近は、若者の果物離れが問題になっていて、毎日200g果物を食べましょう、と推奨されています。

子ども達を見ていても、バナナのスジを取れなかったり、ブドウの種だけを口の中でよけて吐き出せないなど、上手に食べられない子が増えています。

 

高価な果物より、おかずに食費を回したい気持ちもわかりますが、できるだけ毎日食べたいですね。

サクランボ、ビワ、スイカ、ミカンなど、果物で季節を感じることもできます。

 

できるだけ、元の形も見せて、皮をむいたり、切り分けるところも見せて、「どうぞ」「いただきます」と家族で食べたいものです。

特別のことではなく、普段の当たり前の生活を、面倒がらずにきちんと実践することが、一番の教育だと思います。