2012年5月19日(土)
第4回キッズ・ブック・スペース【わらべうた絵本】を開催しました。
(無料体験企画4)
0歳以上クラスで小さなお子様対象でしたが、3か月の赤ちゃんから小学4年生まで幅広く参加してくれました。
みんなで絵本とわらべうた遊びを全身を使って楽しみました。
初対面の人も多いので、緊張をほぐす手遊びから。
♪はじまるよ♪
はじまるよったら はじまるよ
はじまるよったら はじまるよ
1本と1本で 忍者のニン ニン
5本まで歌ってみんなで手を動かして、最後に手はおひざ。
これは、「静かにしなさい」「こっちを見て」と言ってもわからない幼児に注意を促す場合よく歌われるそうですが、小学二年生にも案外好評だった、というお話がありました。
小さな子どもには、言葉で注意をするのではなく、歌って注意を向けさせ、一緒に手遊びなどをしながら静かにさせる、といういろいろな技があるのですね。
みんなお行儀よく座ったところで、最初の絵本が出てきました。
お花やスズメや猫や犬など、くまくんは誰かに出会うたびに「こんにちは」
みんなも「こんにちは」と挨拶しました。
今日のテーマは「わらべうた絵本」ですが、わらべうたにはどんなイメージがありますか?
若い親御さんや先生は、「わらべうたなんて古いもの知らない」と言われるかもしれませんが、
こんな歌は聞いたことありませんか?
「かえるがなくからか~えろ」
「いちばんぼし みつけた」
「ずいずいずっころばし ごまみそずい」
あるいは、赤ちゃんをあやす時。
「いない いない ばあ」
「かいぐりかいぐり とっとのめ」
縄跳びの数え歌もあります。
「ゆうびんやさん おとしもの」
「一羽のカラスがカアカア 二羽のにわとりコケコッコ」
これらもわらべうたの仲間、というお話がありました。
今日は、0歳児から小学生まで、それぞれが楽しめる簡単なわらべうたをご紹介します。
♪ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな♪
と歌いながらの読み聞かせが始まりました。
にわとりが「こぶたくん おきてきな」など、いろいろな動物を起こして回ります。
家庭でも、こんな風にやさしく子どもを起こせれば良いのでしょうが・・・
「そういえば、まだ起きてない子がいた!」と先生が袋を持ってきました。
みんなで歌って起こしてくれるかな、とみんなで♪ととけっこう♪と歌いました。
袋から起き出してきたのは、おさるのモンちゃん。
読み聞かせも、わらべうたや遊びも、決して強制はしません。
自然と注目させ、やってみようと思わせるので、やる気がなかった子も自然と参加しています。
今度はお隣の人同士で、♪たけのこ めだした♪でじゃんけんをします。
勝った人が負けた人に、♪一本橋こちょこちょ つねってたたいて 階段のぼってこちょこちょ
じゃんけんがわからない赤ちゃんも、こちょこちょには大喜び。
モンちゃんをひざに乗せて、♪おふねが ぎっちらこ
と舟遊びが始まりました。
小さな子は、おかあさんやおばあちゃんのおひざの上で、大きな子は向い合せて手をつないで引っ張り合います。
最初は興味なさそうにうろついていた男の子も、嬉しそうにやっていました。
わらべうたの良い所は、親とのスキンシップが恥ずかしくなってくる年齢の子どもとも触れ合えるところ。
大人ぶったお姉ちゃんや、カッコつけたお兄ちゃんだって、本当はおとうさんやおかあさんと触れ合いたいのです。
「あ、ここでも遊んでる。くまくんも おふねにのってる」
と絵本が出てきました。
うさぎやモンちゃんもおふねにのってます。
みんなで次々と♪おふねが ぎっちらこ♪と歌いました。
こんどは♪いもむし ごーろごろ
いろんな動物が転がるたびに、
みんなで♪いもむし ごーろごろ♪と歌います。
絵本が終わったら、今度はみんなの番。
大人や大きな子が小さな子を転がしたり、
中くらいの子は、自分でいもむし歩きをしたり。
♪ずくぼんじょ ずくぼんじょ
♪ずっきんかぶってでてこらさい
とずくぼんじょ(つくし)の歌を習ったら、
小さい子がずくぼんじょになって遊びます。
おかあさんに最後にすっぽんと抜いてもらうと、
天井まで届きそうで大喜び!
♪おちゃを のみにきてください
♪はい こんにちは
♪いろいろ おせわになりました
変わったキャラクターに次々と出会って
おみやげをもらっていくうちに、主人公が変化していきます。
作者のしかけが楽しく、読むたびにいろいろ発見のある絵本です。
大人のようなご挨拶を覚えたら、歌を歌いながらいろんな人に挨拶し、自己紹介をしていきます。
知らない同士だった子も、少しお話ができるようになりました。
みんなが親しくなったところで、子どもはオモチャコーナーに移動です。
作ったものを見せて、説明をしてくれる子もいました。
保護者の方向けには、親子のスキンシップについて、長年の幼稚園勤務や最近の保育園と小学校図書室勤務の体験を交えながらお話がありました。
保育園のお迎えの対応などで、ダメなことをダメと言えない保護者が増えているそうです。
子どもの言いなりになって甘やかすことと、子どもの一生を考えて愛することは別です。
親としての筋を一本通し、どんなに怒っても本当は大好きだよという信頼関係を小さな頃から築くことで、成長してからの反抗期も乗り切れます。
わらべうたも、普段の生活の中に取り入れて親子が触れ合うことで、信頼関係が築けます。
「さあ、やるわよ」といって構えてやるようなものではありません。
赤ちゃんを抱っこしながら、保育園や幼稚園の行き帰り、お風呂の中、車の中で飽きた時など、家族で自然と口ずさんで遊べることが理想です。
それには、一回習っただけでは難しいでしょう。
先生方も、わらべうた講習会で習って、何十回も練習して、園児と一緒に実践して、それでも最初の出だしが出てこない、ということがあるそうです。
何度かこのような会に参加して、ご家族でいろいろな歌や遊びを覚えて、生活の中で活用してほしいと思います。
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