〈2〉【繰り返しが楽しい絵本②】『がたんごとん がたんごとん』

2012年2月18日(土)

第2回キッズ・ブック・スペース【繰り返しが楽しい絵本②】『がたんごとん がたんごとん』を開催しました。

(無料体験企画2)

 

前日に雪が降り、風の冷たい日だったため、体調を崩してお休みする方が三家族もあり残念でしたが、6カ月から三歳のお子様、ご両親、若い保育士さん達が参加され、楽しく過ごせました。

【読み聞かせ】  

テーマ絵本『がたんごとん がたんごとん』を中心に0歳児から楽しめる絵本にたくさん触れることができました。

最初の読み聞かせは『たまごのあかちゃん』

 

たまごのあかちゃん (幼児絵本シリーズ)

0歳児の赤ちゃんもお母さんのおひざで絵本に注目していました。

 

赤ちゃん絵本は文字がほんの少ししかありません。
何が出てきたかは絵で表現されるだけです。
だから、「何の卵かな」「ひよこが出てきたね」「これなんだろう?」など、読んであげる大人が自由に話しかけながら読んであげて構いません。

そうすることで言葉が離せない赤ちゃんにも自然に話しかけることができ、親子のコミュニケーションを楽しめます。

 

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

 

 

『がたんごとん がたんごとん』の読み聞かせでは、6カ月の赤ちゃんから3歳のお兄ちゃんまで、夢中で絵本を見つめていました。

中には立ち上がって絵本に近づいていく子も・・・

次に出てきたのは、赤ちゃん絵本の定番『いないいないばあ』

 

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)

 

次々と出てくる動物が顔を隠したページと「ばあ」と顔を見せるページが表裏一枚に描かれた構成が、ページをめくり終わるまで顔を見せない工夫になっているなどの解説がありました。

「いないいないばあ」は、電車で隣り合わせたよその赤ちゃんにもついやりたくなってしまいます。「ばあ」と赤ちゃんの目を見つめるだけで、知らない大人にも赤ちゃんは笑いかけてくれます。
そんな赤ちゃんとの基本的な遊びが絵本になっているのですから、赤ちゃんがみんな喜ぶのも理解できます。

 

【わらべうたと絵本】  

読み聞かせの合間に、いろいろなわらべうたも習いました。

「うえからしたから」と歌いながら、ハンカチで赤ちゃんの顔に風を送ります。
最後に赤ちゃんの顔にハンカチをかぶせて、「ばあ」とハンカチを取ると、「きゃっきゃ」と喜びます。

わらべうたが絵本になったものもたくさんあります。

『おふねがぎっちらこ』の絵本を読んだら、「おふねがぎっちらこ」と歌いながら遊びましょう。

 

小さな赤ちゃんは、伸ばした足の上に抱っこして船を漕ぐように揺れます。
少し大きな子は、足の裏を合わせて向かい合い、手を引っ張り合います。
3歳のお兄ちゃんは、頭が床につくまで引っ張ったり、膝に顔がくっつくまで引っ張られたりして大喜びでした。

「おにぎりつくろう」では、手だけ動かして小さなおにぎりを作ったり、体全体を揺らして大きなおにぎりを作ったりしました。

 

 

からだを使っておにぎりを作った後は、『おにぎり』の読み聞かせ。

おにぎり (幼児絵本シリーズ)

「ずくぼんじょ」と歌いながら手の中から出てきたのは小さなつくし。

今度は、子どもがずくぼんじょ(つくし)になって歌います。最初は小さくなって、段々大きく伸びあがって、最後にはすっぽんと抜いてもらって高い高い~をしてもらいます。
お父さんとやってもらうと天井にぶつかりそうでした。

【絵本さがし】

最後に、今日の読み聞かせやおはなしで取り上げた絵本で気になったものをそれぞれ選びました。

 

赤ちゃん絵本や小さな幼児向け絵本は、まとまったお話があるわけでもなく、簡単な言葉と絵だけの本がほとんどです。
大人が見ても面白さはわかりにくいし、短期間しか喜びそうもないし、わざわざ購入する必要がないと思う保護者も多いかもしれません。

だけど、気に入った絵本は何度も何度も手に取って、めくって、じっと見つめています。

双子ちゃんでも、それぞれ気になる絵本は違います。
それぞれに気になる絵本を離しませんでした。

 

初対面の家族ばかりなのに、よその赤ちゃんが近づくとお父さんもお母さんもあやしてくれたり、お母さん同士でお話したり、とてもなごやかな雰囲気で過ごせました。
絵本をどう選んだら良いかわからないお母さんは、赤ちゃんが気に入った本が見つかって喜んでいました。


スタッフ一同も小さな赤ちゃんと触れ合えて、とても癒された一日でした。